福岡市南区の空き家問題と市場動向

南区は大橋・高宮エリアを中心に住宅需要が高い一方、古い住宅地や駅から離れたエリアでは空き家の長期化が課題となっています。
総務省統計局「住宅・土地統計調査」（2023年）によると、福岡市全体の空き家率は約14.2％で全国平均より高く、南区も例外ではありません。

参考：総務省統計局｜住宅・土地統計調査

相続空き家を放置するリスク

• 固定資産税の増加：住宅用地特例が外れると税額が数倍に。
• 老朽化リスク：倒壊・雑草・害虫被害などで近隣トラブルに発展するケースも。
• 資産価値の低下：時間が経つほど評価額が下がり、売却が難しくなる。

私のケースでは、固定資産税の通知額が前年より大幅に増えたことをきっかけに本気で売却を検討しました。

相続空き家を売却する際の手続きの流れ

1. 遺産分割協議：相続人全員で方針を決定。
2. 相続登記：2024年4月から義務化済み。
3. 不動産会社へ査定依頼：複数社で比較して相場を把握。
4. 売却活動開始：仲介で高値狙い or 買取でスピード重視。
5. 契約・引き渡し：司法書士を通じて名義変更と代金受領。

参考：法務省｜相続登記の義務化について

空き家売却で活用できる税制特例

• 相続空き家の3,000万円特別控除：一定条件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円控除。
• 居住用財産の特例：所有期間によって税率が軽減。

参考：国税庁｜相続空き家売却時の特例

空き家を高く・早く売るためのコツ

• 現状渡しを相談：リフォームせずにコストを抑える。
• 測量・境界確認を実施：買主に安心感を与える。
• 複数査定を比較：南区に強い不動産会社を選ぶ。

まとめ｜南区の相続空き家は早めの売却が安心

福岡市南区で相続した空き家は、放置すると税負担・老朽化・資産価値低下のリスクが高まります。
特例制度を活用し、地域に強い不動産会社を選べば、スムーズに資産整理が可能です。
まずは複数査定で現状を“見える化”することから始めましょう。

参考・参照元

• 総務省統計局｜住宅・土地統計調査
• 法務省｜相続登記の義務化
• 国税庁｜相続空き家売却特例
• LIFULL HOME’S 不動産査定サービス