【2025年最新版】売却で失敗しないために知っておくべき基本用語集

お役立ち系

不動産売却は、一度の判断が数十万〜数百万円の差につながる大きな取引です。
しかし「専門用語の意味があやふやなまま進めてしまい、後で後悔した」というケースも非常に多く、 まずは売却の基本用語を正確に理解することが「失敗しない売却」の第一歩です。

ここでは、売却の流れで必ず出てくるキーワードを「初心者向け」に分かりやすく整理しました。 不動産会社との打ち合わせや資料確認の際に必ず役立つ内容です。

■ 査定・価格に関する用語

● 査定価格(ささていかかく)

不動産会社が「このくらいで売れそう」と見積もった金額。 実際に売れる価格=「成約価格」とは異なり、あくまでも“予測値”です。

● 売出価格(うりだしかかく)

市場に公開して買主を募集する際の「スタート価格」。 強気すぎる価格設定は“売れ残り”リスクが高まるため、査定額を参考に決めます。

● 成約価格(せいやくかかく)

実際に買主が購入した「最終的な売却価格」。 査定価格より高くなることもあれば低くなることもあります。

● 路線価(ろせんか)

国税庁が毎年公表する土地の評価額。相続税・贈与税の計算に使われますが、 土地の売却相場を知るときの参考にもなります。

● 公示地価(こうじちか)

国が毎年公表する土地価格。エリア全体の相場感を把握するために使われます。

● 実勢価格(じっせいかかく)

実際の取引で成立しているリアルな価格のこと。 成約データを見ることで、本当の相場が分かります。

■ 売却方法に関する用語

● 仲介(ちゅうかい)

不動産会社に「買主を探してもらう」一般的な売却方法。 相場で最も高く売れる可能性がある一方、売却期間は長くなりがち。

● 買取(かいとり)

不動産会社または買取専門業者が直接買い取る方法。 スピードは最速ですが、価格は仲介より低くなりがちです。

● 任意売却(にんいばいきゃく)

住宅ローンを滞納しそうな場合などに、金融機関と相談して売却する方法。 競売より高値になりやすいのが特徴です。

● リースバック

自宅を売却したあと、買主に家賃を払って「そのまま住み続ける」方法。 高齢者・住み替え難航者に選ばれることが増えています。

■ 契約・手続きに関する用語

● 媒介契約(ばいかいけいやく)

売主が不動産会社に「売却を依頼する契約」。 専属専任・専任・一般の3種類があり、広告方法・報告義務が異なります。

● 重要事項説明書(じゅうようじこうせつめいしょ)

不動産の法律・構造・権利関係について、買主に説明するための書類。 売却では「説明不足=トラブルの原因」になるため非常に重要です。

● 手付金(てつけきん)

買主が契約時に支払うお金。通常は売買価格の5〜10%。 買主都合でキャンセルする場合、手付金は戻らないのが一般的です。

● 契約不適合責任(けいやくふてきごうせきにん)

以前の「瑕疵担保責任」が改正されたもの。 引渡し後に発覚した不具合(雨漏り・シロアリなど)について、 売主が責任を負う可能性がある制度です。

● 表題登記・表示変更登記

不動産の存在・形状を法務局に登録する登記。売却時は書類として必要になる場合があります。

■ 土地・建物に関する用語

● 用途地域(ようとちいき)

その土地が「住居用」「商業用」など、どの用途で使えるかを区分したもの。 建てられる建物の種類や大きさに影響します。

● 建ぺい率(けんぺいりつ)・容積率(ようせきりつ)

建ぺい率=敷地内に建物を建てられる面積割合。 容積率=延床面積の上限。 買主が建替えを検討する際に大きく影響します。

● 再建築不可(さいけんちくふか)

法律上の条件を満たさず「建て替え」ができない土地。 価格は通常の半額以下になることもあります。

● セットバック

道路幅が狭い土地で、建築時に敷地の一部を道路側に後退(提供)しないといけない規定。 土地が実質的に狭くなるため売却価格にも影響します。

■ 税金・費用に関する用語

● 譲渡所得税(じょうとしょとくぜい)

不動産を売って得た利益(売却益)に対してかかる税金。 所有期間が5年で税率が大きく変わります。(短期39%/長期20%)

● 印紙税(いんしぜい)

売買契約書に貼る収入印紙の税金。金額は売買代金によって異なります。

● 仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)

成約時に不動産会社へ支払う手数料。
一般的には「売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税」が上限です。

● 登記費用

抵当権抹消や住所変更などの登記手続きを行う際に必要な費用。 売却時には多くのケースで必要になります。

■ 売却活動・内見に関する用語

● 反響(はんきょう)

物件情報を見た人からの問い合わせ。 「反響が多い=売れる可能性が高い」重要指標です。

● 内見(ないけん)

購入希望者が実際に物件を見に来ること。 内見数が多いほど成約率も高くなります。

● 図面(ずめん)・マイソク

不動産広告の資料。間取り・写真・設備・周辺環境をまとめたもの。 印象の良い図面は反響が増えるため売却の成功率が上がります。

■ まとめ|用語を理解すれば売却の失敗は大幅に減らせる

不動産売却でよくある失敗は、

  • 専門用語が理解できていなかった
  • 不動産会社の説明の意味を誤解していた
  • 契約内容をよく読まないまま進めてしまった

こうした「知識不足」が原因のトラブルがほとんどです。
売却前に基本用語を理解しておくだけで、数十万円〜数百万円の損失を防ぐことができます。

この用語集をブックマークして、不動産会社との打ち合わせ・売却手続きの際に役立ててください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました