任意売却(=住宅ローン滞納による競売回避)は、手続きが複雑で専門性が高いため、 注意すべき点を理解して進めることが大切です。
以下の6つの注意点を押さえておくことで、損を防ぎながらスムーズに解決しやすくなります。
- 返済滞納から早い段階で相談する
- 債権者の同意が必須
- 信用情報に事故情報が登録(いわゆるブラック)
- 残債が残る可能性が高い
- 悪質業者に注意
- 専門サポート(弁護士・任意売却専門業者)が必要
① 早期相談が成功のカギ
滞納が続くと、金融機関は競売手続きに移行します。
競売開始後は任意売却できない場合が多いため、 滞納2〜3ヶ月目までが勝負です。
📌 競売直前になると、条件交渉が難しくなり不利になりがち
② 債権者(金融機関全員)の同意が必要
任意売却は、抵当権者全員が同意しないと成立しません。
住宅ローン以外に、税金滞納などで差押えがある場合は特に調整が必要です。
③ 信用情報に事故情報が登録される
滞納した時点で、クレジットカード・ローンが5〜7年ほど利用不可になります。
⚠ 任意売却そのものではなく、
「滞納」したことが事故情報登録の原因
④ 残債が残ることが多い
任意売却は市場価格に近い金額で売れますが、 それでもローン残高が全て消えるとは限りません。
- 残債は分割払いなどで継続返済
- 自己破産などの選択肢も検討する場合あり
⑤ 悪質な任意売却業者に注意
- 「必ず成功」と断言
- 高額なコンサル料を請求
- 引っ越し代を先に請求
❌ 任意売却に相談料・前金は不要が原則
⑥ 専門家によるサポートが必須
任意売却では、以下の専門家が関与します。
- 任意売却に詳しい不動産会社
- 弁護士(債権者交渉・法的対応)
- 司法書士(登記)
特に、債権者との交渉力がある担当かどうかが成功の分岐点になります。
任意売却 vs 競売|どちらが有利?
| 任意売却 | 競売 | |
|---|---|---|
| 売却価格 | 市場価格に近い | 相場の50〜70% |
| 引っ越し代 | 交渉で確保できることあり | 自費が基本 |
| プライバシー | 守られる | 公告に掲載される |
| 精神的負担 | 比較的少ない | 大きい |
💡結論:早く専門家へ相談=任意売却成功の最大のポイント
まとめ|任意売却は「早期相談」で救える選択肢
- 滞納が始まったらすぐ相談(2〜3ヶ月以内)
- 債権者全員の同意が必要
- 信用情報への影響は避けられない
- 残債が残ることが多い
- 前金を請求する業者はNG
- 弁護士や専門業者と一緒に進めるのが安全
任意売却は、競売よりも経済的・精神的ダメージを小さくできる選択肢です。
追い込まれる前に、信頼できる専門家へ早めに相談しましょう。

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