「新しい家を見つけたから先に買いたい」
「でも今の家が売れなかったらどうしよう…」
このように悩んでいる方はとても多いですが、実は購入先行で失敗するケースは珍しくありません。
最悪の場合、ダブルローンによる「ローン地獄」に陥るリスクもあります。
この記事では、不動産のプロ視点で購入先行の失敗パターンと安全な住み替え方法をわかりやすく解説します。
実録|購入先行で売却が長引いた失敗談
福岡市在住のFさん(40代)は、新築マンションに一目惚れして購入先行を選択しました。
「今の家はすぐ売れるだろう」と考えていましたが、半年経っても売却できずダブルローン状態に。
結果として毎月20万円以上の返済負担となり、最終的には値下げして売却することになりました。
この失敗の原因は、「売却期間を甘く見ていたこと」です。
実際には、不動産売却には3〜6か月以上かかるケースも多く、エリアや条件によってはさらに長期化します。
購入先行で失敗しやすい3つのケース
① ダブルローンになるケース
今の住宅ローンが残っている状態で新居を購入すると、2重の返済負担が発生します。
② 売却価格を高く設定しすぎる
相場より高い価格で売り出すと売れ残り、最終的に大幅値下げになるケースが多いです。
③ 売却を後回しにする
購入後に売却を始めると、時間的・心理的プレッシャーが増え、不利な条件で売却しやすくなります。
こうしたリスクを避けるには、事前に売却シミュレーションを行うことが重要です。
購入先行と売却先行の比較|どちらが安全?
| 比較項目 | 購入先行 | 売却先行 |
|---|---|---|
| 資金計画 | ダブルローンリスクあり | 売却額確定で安心 |
| 引っ越し | スムーズ | 仮住まいの可能性あり |
| 売却価格 | 値下げしやすい | 高値売却しやすい |
| 精神的余裕 | プレッシャー大 | 余裕あり |
結論として、安全性を重視するなら売却先行が基本です。
今日からできる逆転ロードマップ
「もう購入を進めてしまった…」という方も、まだ対策は可能です。
購入先行で失敗しない5ステップ
- ① ローン残債と売却見込み額を把握
- ② 売却開始は購入の6か月前が目安
- ③ 査定は必ず3社以上比較
- ④ 引き渡し時期を調整
- ⑤ つなぎ融資や任意売却も検討
特に重要なのが「複数社査定」です。1社だけでは適正価格がわかりません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 売却前に住宅ローン審査は受けられる?
A. 住み替えローンで可能ですが、審査は厳しくなります。
Q2. 査定額に差がある理由は?
A. 不動産会社ごとに販売戦略が異なるためです。
Q3. 売却が長引いた場合は?
A. 価格見直しや販売方法変更が必要になります。
Q4. 売却益に税金はかかる?
A. 利益が出た場合は譲渡所得税が発生します。
Q5. 相続物件でも購入先行できる?
A. 登記が完了していれば可能です。
まとめ|購入先行で失敗しないための鉄則
購入先行で失敗する最大の原因は、「売却を後回しにすること」です。
資金に余裕がない場合は、売却先行で資金を確定させてから購入するのが安全です。
放置すると、ダブルローン・値下げ・精神的負担など大きなリスクにつながります。
まずは今の家の価値を正確に把握することが、失敗を防ぐ第一歩です。
監修:不動産売却アドバイザー/宅地建物取引士

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